クローン病 Q&A 就労・進学編
大学進学を考えていますが、病気を持っていると進路が狭まりませんか?
受験勉強のストレスなどがあるかと思いますが、近年のクローン病治療は大きく進歩し、大学や専門学校に進まれる患者さんも多数います。希望を持って自分の進路を考えていただくとともに、現実的には病状によって身体に負担のない就職のための学部選びが必要になる方もいるでしょう。
クローン病でも働くことができますか?
クローン病といっても、病状は人によってさまざまです。まずきちんとした診療を継続することが働くための大前提であることを理解しましょう。その上で、各々の患者さんの病状に応じた仕事内容への配慮が必要になります。一般的には、治療の継続が困難になるような職場や夜勤、当直が多い職種は、できれば避けたほうがいいでしょう。しかし、適切な治療を継続すれば働くことのできる場合が多いです。
身体障害者手帳を持っていると就職しやすいと聞きましたが、どうなのですか?
身体障害者手帳を取得している患者さんは、法定雇用率によって定められた、一定規模以上の企業の事業主が雇用しなければならない身体障害者に算入されるため、障害者を採用したい企業が募集する際に応募することができます。
クローン病で身体障害者手帳を取得できる可能性があるのは『内部障害者』の障害等級に該当する方です。認定には定められた基準があり、手術や栄養療法、人工肛門の有無などが関与するため、身体障害者手帳を認定する指定医が申請書類を客観的に作成し、等級を含め、自治体が認定を判断します。
クローン病で身体障害者手帳を取得できる可能性があるのは『内部障害者』の障害等級に該当する方です。認定には定められた基準があり、手術や栄養療法、人工肛門の有無などが関与するため、身体障害者手帳を認定する指定医が申請書類を客観的に作成し、等級を含め、自治体が認定を判断します。