クローン病 Q&A 検査編
検査はなぜ受けなければいけないのですか?
検査は病気の確定診断を得るためと、病状の評価・治療効果の判定をするためなどに行われます。例えば、現在受けている治療を継続するか、中止あるいは変更するかなどを判断する際の重要な客観的材料になります。
自覚症状だけでは病状の悪化が正確につかめないことも多々あるため、客観的な検査が大切になってきます。
自覚症状だけでは病状の悪化が正確につかめないことも多々あるため、客観的な検査が大切になってきます。
検査はどのくらいの頻度で受ける必要がありますか?
患者さんの病状、検査の内容によりさまざまなので、一概には言えません。一般的には、確定診断時や病状の悪い時は頻度が増えます。場合によっては、年に複数回、同じ検査を受ける必要がある場合もあります。主治医とよく相談し、検査の意義を理解して、前向きに検査を受けることが大切でしょう。
会社を休めないので検査を受けにくいのですが、どうしたらいいでしょうか?
検査の必要性は上述の通りです。症状が悪くなれば仕事ができなくなります。あらかじめ主治医と日程を調整して有給休暇を使うなど、工夫と努力が必要です。検査内容によって必要な検査時間はさまざまです。カプセル内視鏡検査では、検査中、通常生活を送ることができますが、8〜12時間程度かかります。
大腸内視鏡検査の前処置の下剤が苦痛です
独特のにおいや味がありますから、通常1〜2リットルも飲むことは大変でしょう。しかし腸内に便や食物残渣が残っていると良い画像が得られません。精度が高い検査を受けるために腸管内をきれいにする必要があることをご理解下さい(カプセル内視鏡による小腸検査の場合、前処置は基本的に不要ですが、検査施設にご確認下さい)。