慢性下痢(大腸の主な病気と症状) 慢性下痢(大腸の主な病気と症状)

1日に消化管に入ってくる水分の量は、経口摂取と分泌される消化液で約10リットルです。そのほとんどが小腸で吸収され、糞便としては約0.1〜0.2リットル排泄されます。腸管に流入する単位時間あたりの水分量(大腸の1日あたりの最大水分吸収能は5〜6リットル)が、その吸収能力を超えると下痢になります。
下痢とは、便の水分量が増えて、液状から泥状またはそれに近い状態になったものとされ、慢性下痢の人は約3%とされています。症状が3週間以上続くときには慢性下痢といわれます。下痢は、その病態生理から、浸透圧性下痢、分泌性下痢、腸管運動異常による下痢に分類されます。

大腸の主な病気